
卒業後の就職先に影響?!調理師専門学校のレベル・ランク
将来的に飲食関連の仕事に就きたい!、独立して自分の店を持ちたい!、と考える生徒さんの多くは、調理師専門学校への進学を目指すことが多い傾向にあります。調理師専門学校で「調理師としての資格」を得ることはもちろん、調理技術や栄養・衛星学といった基本的な知識を身に付けるためにも、
調理師専門学校でしっかり基礎知識・技術を身に付ける
という選択肢が一番理に適っていることは説明の余地がありません。
ただし、これはあくまで「調理の基礎知識や基本技術を身に付ける」という観点のみのお話であり、冒頭でもお伝えしたように、
生徒さん個々で目指す料理人の方向性は異なる
ため、皆が同じ学習を行えば良いという訳ではありません。
もちろん、専門学校によっては、日本料理に特化した専攻コースが設定されていたり、寿司職人専門のプログラムが設けられていたりと、調理師専門学校ごとに特徴を打ち出しておりますが、現代社会においては、旧来のフレンチや和食といった料理ジャンルの垣根を越えた、
料理に対する様々な新しい価値観
が生まれつつありますので、生徒側もそうした新たな価値観を見いだせる専門学校選びが求められる時代なのかもしれません。過去記事「▼失敗しない調理師専門学校の選び方とチェックポイント」でも取り上げておりますが、多彩な特徴を打ち出している自分にあった調理師専門学校を選ぶには
妥協できる点とできない点の優先度を決めておく
ことが重要となりますが、将来的な進路や活躍イメージ・夢が具体化しているようであれば、それをしっかりと学べる学校を選ぶべきで、場合によっては多少厳しくてもレベルの高い学校を選ぶことも必要。調理師専門学校の具体的なレベルやランクは、
偏差値のように数値で一概に評価されるものではない
ため、学力的な数値でレベルを判断するのではなく、調理実習の内容や、調理にまつわる様々な業種やサービスに対する実習経験などを積むことができる学校が、相対的にレベルが高く、社会に出てからも様々なシーンで活躍できる視点を持つことができるようになります。今回の記事は、そんな調理師専門学校のランクやレベルにスポットを当て、
自分の将来像に見合った調理技術を学べる学校の見極め方
をご紹介してきます。
調理師においては、資格そのものが重宝されるというより、調理師資格を得るまでに学んだ知識と柔軟な発想やアイデアが求められるため、一流シェフになりたい、将来的に独立したい、といった夢を叶えるためには、やはり調理師専門学校で学ぶ内容やレベルは、とても重要な要素となることは言うまでもありません。
そんな夢の実現に向かって、一歩一歩着実に駒を進めていきましょう。
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学校によって習得できる調理技術や実習内容に差はある?

多くの調理師専門学校の一番の目的は「調理師免許の取得」であり、調理師免許の取得に必要な座学や実習においては、それほど大きな違いがないというのが相対的な評価です。もちろん学校によっては、より高度で専門的な技術を学ぶことができる調理高度技術学科が設定されていたり、製菓・製パンも同時に学ぶことができたりと、その選択肢は多岐に渡ります。
当然「資格取得」という観点では
逆に学習内容に差があってはならない
という点もありますが、調理師専門学校においては、卒業後の就職支援が充実していたり、調理師資格以外に取得できる資格や受験資格が多岐に渡ったりと、選ぶ学校やコースによって卒業後の進路の選択肢を増やすことができます。ちなにみ、当校における調理高度技術学科コースにおける、取得できる資格においては、
・調理師免許
・介護食士2級
・専門士
・レストランサービス技能士3級
・専門調理師・調理技能士の学科試験免除(技術考査合格者)
・調理師養成施設の助手資格
・キュイジーヌ&バンケットコーディネーター2級
・食品技術管理専門士
・食品衛生責任者 食育インストラクター
・サービス介助士2級(希望者)
・日商PC検定3級
などが挙げられ、例えば難関と言われる「レストランサービス技能士3級」資格における当校の合格実績は、
2021年・2022年・2024年とクラス全員合格!
を誇り、料理人以外への活躍の場も多いに広がる可能性が十分にあります。
調理師専門学校のカリキュラムは、基本的に入学後の1年で基礎的な技術と知識を習得し、2年目以降で自分の進みたい道への専門性を高める技術を習得していくケースが多く、当校でも2年目以降の▼キャリアアップ制度がとても充実しています。
結論として、入学最初の1年においては、どの専門学校も調理技術や実習内容に大きな違いはなく、調理師免許取得に向けた知識と技術を短期的に身に付ける。そして2年目以降からプロとしての専門的な技術向上を目指すことになるため、
調理師専門学校独自の違いや特徴が出るようになる
と言えるでしょう。
仮に、自身の将来像を見越して調理師専門学校に入学した場合でも、最初の1年間は専門性を高めるための土台作りの1年となるので、最初の1年で「自分に合う・合わない」を判断してしまうのは時期尚早だということです。「木を見て森を見ず」にならないよう、事前の心構えをしっかりと作っておくようにしましょう。
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自身が目指す将来像と求める調理技術が学べる専門学校の見極め方

調理師専門学校に入学する生徒さんの多くは、感受性が強い多感な年頃。 例えば、大学においても進んだ学部に対して、畑違いの就職先を選ぶということは決して珍しいことではありません。調理師専門学校選びにおいても、自身が目指す方向性がある程度決まっていたとしても、
学校生活のなかでその価値観が変化
することは決して悪いことではありません。
悪く言えば「考えがブレる」とも言えるかもしれませんが、学校で色々と学ぶうえで、自身の描く将来像が変化するということは、その道に魅力を感じている証左でもありますので、
在学中は「あらゆる可能性を作っておく」
ということも重要なのです。
そういう点では、その可能性や機会がたくさん得られる調理師専門学校ほどレベルの高い学校と言うこともでき、卒業後の進路の選択肢が1つしかないのと、複数あるのとでは、後者の方が圧倒的に視野も広がり、そうした視野の広さが調理技術の向上であったり、斬新な発想につながったりする可能性があるのです。
学校の「良し・悪し」やレベルの「高い・低い」は、どこに着地点を置くか?によって評価が異なってくる部分ではありますが、専門学校での学習や調理師免許の取得は課程であり、最終的には
自身が社会でどれだけ活躍できるか?
というところまで視野を広げる必要があるので、当然その可能性を広げてくれる専門学校ほどレベルが高く、卒業後の就職先だけでなく、就職してからも向上心を持って
様々なチャレンジができるようなマインドを育ててくれる
そんな調理師専門学校が理想の学校と言えるかもしれません。
「そのような専門学校を見つけ出す方法、見極める方法は?」と聞かれると、少々難しいところがありますが、そもそも向上心などのマインドは自分自身の気持ちの持ちようであり、学校側ですべて植え付けてくれるものではありません。当然、様々な学びを吸収するなかで、調理師以外の活躍の場を見いだす可能性も十分にあります。
調理師専門学校に入ったなら「調理関連の仕事に就かなければならない」ということはまったくありませんので、そうした固定観念を捨て、自分の目指す道を学校生活のなかで絞り込んでいくようにすると、視野を狭めずに色々な可能性を模索することができるでしょう。
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