Tamachoのお役立ち情報

国家資格【菓子・パン製造技能士2級】の基礎と取得メリット

国家資格【菓子・パン製造技能士2級】の基礎と取得メリット
 

パティシエやパン職人(ブーランジェ)など、製菓・製パンの仕事を目指すうえで大切になるのが、材料や製法に関する知識と、実際にお菓子やパンをつくる技術。そして、こうした知識や技能を一定の基準で評価し、証明するもののひとつに「技能検定」があります。

 

製菓・製パンの分野では「菓子製造技能士」「パン製造技能士」があり、いずれも技能検定に合格することで「技能士」を名乗ることができます。実際にパティシエやブーランジェを生業とするうえで、「技能士」の資格は必須ではありませんが

 

「資格を取るとどんなメリットがあるの?」
「2級を受験するにはどのくらいの経験が必要?」
「取得後はどんなキャリアにつながる?」

 

など、気になる人も多いのではないでしょうか。

 

今回の記事では、そんな技能士資格の登竜門「菓子製造技能士2級・パン製造技能士2級」の基本から受験資格、取得するメリット、さらに資格取得後のキャリアについて詳しく解説していきます。

  国家資格「菓子製造技能士2級・パン製造技能士2級」とは?

国家資格「菓子製造技能士2級・パン製造技能士2級」とは?

 

「菓子製造技能士」と「パン製造技能士」は、働くうえで身につける、または必要とされる技能の習得レベルを評価する「技能検定」に関連する資格です。

 

菓子製造技能士は、洋菓子や和菓子などの製造に必要な知識・技能を、パン製造技能士は、パンづくりに必要な材料や製造工程などに関する知識・技能を評価します。試験では、知識だけではなく

 

実際の製造技能も確認されるのが特徴です。

 

原材料や製造方法、衛生管理などについて学ぶとともに、実技試験に対応できる製造技術を身につける必要があります。また、それぞれに1級・2級が設けられており、2級は製菓・製パンの現場で必要となる技能を身につけていることを示すひとつの目安となり、後述いたしますが資格取得にあたっては

 

一定の実務経験ないしは所定の専門学校卒が必要!

 

言うなれば、誰でも簡単に取得できる資格ではないのです。
前述のとおり、「菓子製造技能士・パン製造技能士」共に国家資格ゆえ、単にお菓子やパンをつくることができれば良いわけではなく、

 

「なぜこの工程が必要なのか」
「材料にはどのような性質があるのか」
「素材の科学的なメカニズム」

 

といった知識も含めて学ぶことが、資格取得を目指すうえでは重要。当然、資格取得をゴールとするのではなく、菓子職人としてスキルを積み上げていくうえでも、これら知識は必要不可欠と言えます。

 

2級資格は、言わば技能士としてのスキル形成の序章と言っても過言ではありません。
これから製菓・製パン業界を目指す方にとっては、必要最低限の知識や技術の証明となる国家資格が「菓子製造技能士2級・パン製造技能士2級」なのです。

 

■関連記事
パン屋の開業・パン職人を目指すなら~調理師免許とパン製造技能士の違い

  菓子・パン製造技能士2級の受験資格と取得するメリット

菓子・パン製造技能士2級の受験資格と取得するメリット

 

菓子製造技能士2級・パン製造技能士2級を受験するには、原則として

 

一定の実務経験などの要件を満たす必要があります。

 

必要となる実務経験年数は2年とされていますが、学歴や職業訓練歴などによって異なる場合がありますので、事前に厚生労働省のウェブサイトなどで確認、技能検定の受検申請は各都道府県の職業能力開発協会が窓口になっているため、証明書の様式も受検する都道府県で確認するようにしましょう。

 

出典:厚生労働省「菓子製造技能検定試験の試験科目及びその範囲並びにその細目」
https://www.mhlw.go.jp/general/seido/syokunou/ginou/aramashi/dl/syokusyu_071.pdf

 

このように、菓子・パン製造技能士2級は「誰でも受験できるわけではなく」、かつ「勉強すれば合格できる簡単な資格」というわけではありません。もちろん、文部科学省認定の専門学校を卒業すれば、実務経験要件は免除されますが、試験科目である

 

学科試験と実技試験が免除されるわけではありません。

 

実技試験の平均合格率は50~60%と言われており、専門学校卒業者であってもしっかりと試験対策を行っておかなければ、不合格になりやすいそこそこの難易度のある国家資格であることは肝に銘じておくべきでしょう。

 

では、資格を取得することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
大きなメリットのひとつと言えるのが、

 

自分が身につけてきた知識や技能を客観的に示せることです。

 

製菓・製パンの世界では、実際につくる技術が非常に重要です。

 

一方で、その技術レベルを自分自身の言葉だけで伝えることは簡単ではありません。技能検定に合格して「技能士」となることは、一定水準の知識・技能を身につけていることを示す材料になります。

 

また、資格取得に向けて勉強すること自体にも意味があります。
普段の実習や仕事では何気なく行っていた工程について、理論や衛生管理、材料の性質などをあらためて学び直すことで、知識と技術を体系的に整理する機会にもなります。

 

そしてもうひとつ、就職や転職の際にも、

 

自分が積み重ねてきた経験や技術を伝えるひとつのアピール材料

 

として活用できます。

 

これは製菓・製パン業種に限ったことではありませんが、作業現場においては即戦力を優遇する傾向にあるのはどの職場も同じです。技術・知識の証明がない応募者と、国家資格のある応募者との比較では、当然後者にアドバンテージがあることは言うまでもありません。

 

必ずしも資格の有無のみで技量のすべてを推し量ることはできませんが、就職や転職に優位に働く傾向にあるということは覚えておくと良いでしょう。

 

■関連記事
ケーキやスイーツは独創性?製菓・パティシエの道へ進むならセンスを磨こう

  2級取得後はどうする?1級技能士やキャリアアップへの道

2級取得後はどうする?1級技能士やキャリアアップへの道

 

菓子製造技能士2級・パン製造技能士2級の取得は、ゴールではありません。
資格取得後も現場で経験を積みながら、さらに高いレベルの技術を身につけていくことができます。その選択肢のひとつが、

 

上位資格となる1級技能士への挑戦です。

 

より高度な知識や技能が求められる1級を目標にすることで、日々の仕事や練習にも新しい目標が生まれます。2級取得までに身につけた基礎を土台として、さらに専門性を高めていくことができるでしょう。なお、1級技能士ともなると受験資格自体も相当ハードルが高まり

 

1,実務経験:原則として7年以上が必要。
2,専門学校卒:原則として実務経験は6年
3,2級技能士取得者:2級合格後の実務経験で2年以上

 

上記のとおりで、1級技能士ともなると専門学校卒でも、2級技能士取得者でも

 

最低実務経験2年以上が必要になってきます。

 

もちろん、キャリアアップの方法は資格取得だけではありません。

 

洋菓子店やホテル、レストラン、ベーカリーなどで経験を積んで専門技術を磨くほか、商品開発や店舗運営に携わったり、将来的に自分のお店を開いたりする道もあります。製菓・製パンの世界では、資格だけでなく、

 

現場で積み重ねる経験や新しい技術を学び続ける姿勢も大切。

 

まずは基礎となる知識と技術をしっかり身につけ、その証明のひとつとして2級技能士を目指す。そして、その先に1級への挑戦や、自分が理想とするパティシエ・パン職人としてのキャリアを描いていく。早ければ30歳になるまでに

 

自分のお店を持つことも、決して夢物語ではありません。

 

もちろん、そのためには製菓・製パンの技術だけでなく、商品開発や接客、店舗運営など、幅広い知識と経験が必要になります。大切なのは、将来どのような職人になりたいのか、どのような働き方を実現したいのかを思い描き、一歩ずつ経験を積み重ねていくことです。

 

資格取得を「目的」ではなく、自分の技術を高め、将来の可能性を広げていくためのひとつのステップとして考えてみてはいかがでしょうか。

 

■関連記事
世界的に有名なパティシエも?製菓専門学校卒業後の進路・就職先

 

 

▼今月の多摩調オープンキャンパス(一日体験入学)日程をチェック

よくあるご質問 お問い合わせ